2020年11月18日

クロモリロードバイク再塗装 その2


フレームの再塗装、残るはクリア塗装だけなんですが色がイメージと違ってきたので、赤系のラインをワンポイントに入れようと思います。

アイボリーで落胆したので今回は自分で色を作る。


塗料はMr.COLORのシアン、マゼンダ、イエロー、+ホワイトと専用うすめ液。
これはラッカー系の塗料なのでウレタン塗料と重ねるのはよくないみたいですが、ワンポイントなので軽い気持ちでいきます。エアブラシ御用達だし。
ヨドバシドットコムでしめて千円弱。送料も無料、小瓶なので安いです。

ちなみにシアン、マゼンダ、イエローは色の三原色というやつです。まとめてCMYと言い基本的に想像できる色はこの三色で作れます、全部混ぜると黒に近づいていきます。
ただ薄くすることはできないのでこれに白も使って色を作ります。


ラインのところにはロゴも足したいので、まずカッティングマシンでマスクを作る。


これも一台あると何かと便利なやつ。昔は欲しくても買えるような金額じゃなかったはずなのにいつの間にやら格安で出回るようになりました。

ちなみに割と安いものでも結構な精度があります。今回はシンプルな文字だけですが、


こういうちょっと込み入ったものでもサクッと作れる。


ということでマスク作成。
画像ソフトで作った原寸サイズの原版、


付属ソフトで開き、そのまま輪郭をトレース、


あとは機械に送信。


不要な部分を剥がし、フレームに貼り付ける。




マスキングはマスカーテープが一番便利。

そして特製調合のえんじ色、よくわからんけど笑


ちなみに時間の都合で夜中に電灯の下でやってて、調合とか言いながら結構適当です。
エアコンプレッサーも事前にタンク満タンにしといて電源オフのまま無音塗装、こんな小さい面積ならタンク一回で十分足ります。

そそくさと塗装を始め、乾燥、マスク剥がし、
下準備に比べれば塗装本番は一瞬です。


途中の画像は忘れましたが、軽く乾燥させてマスクを剥がしたところ。

色はこんなもんでしょう。
ただちょっと、境目を剥がすときに塗料が持ってかれてる・・(が、まだ許せる)


次にロゴ部分のマスクを剥がす・・


はい、終了!

結論、Mr.カラーは下地に何もないとほとんど食いつきません、爪で剥がれます。

無期延期。





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2020年11月16日

クロモリロードバイク再塗装

ようやくロードバイクの塗装リベンジを決行しました。
前回やったときは缶スプレーを使って散々でしたので、今回はスプレーガンとウレタン塗料で挑みます。
塗料は関西ペイントのPG80、通販のPROSTで小分けで購入
スプレーガンはaliexpressで3500円で買った怪しいW-101、口径1.0mm。

材料は塗料(シルバー、アイボリー、ホワイト)とクリア各500g、
それと硬化剤150g+シンナー1kg。



ちなみにこちらが謎のW-101スプレーガン。安っぽいカップまで付属。
W-101は少し前にモデルチェンジされ今は販売終了したシリーズです。


QRコードが印字されてる。読み込むとアリエクスプレスの商品サイトに。

仕様書も調べたが内容は全く同じですね。もちろんiwataの名前は入ってない。


塗料代は7120円、ホワイトは予備だったのでそれを除くと6400円ほど、これでフル2液ウレタン塗装ができる。しかもスプレーガンはほとんど塗料を使わないので小分けで購入(500gづつ)しても余りまくります。実質使用した塗料代はせいぜい二千円程度か、これでも分量がわからず随分無駄に作っているので慣れてくればもっと減りそう。缶スプレーだと99工房のウレタンクリア一本で2千円台ですからコスパはものすごくいいです。

調合してカップに入れたシルバー塗料、ほとんど底が見えるくらい少量ですがこれでも余る。


塗装後の余った塗料、これ一缶で何台フレーム塗装ができるんだか笑

調合は塗料10、硬化剤1、シンナー5くらいだが、少量過ぎて硬化剤に至っては完全に目分量。
それよりも調合に関してはこちらの動画
https://youtu.be/RhUqJe3TAsM
で見た「ツートントン」がとても参考になりました。

で、とにかく最初の塗装に踏み切る、一発勝負




今回はフレームの前半分をクリームイエロー、後半分とフォークをシルバーにしたいのでフレームを半分づつマスキングします。
下地は以前の塗装を残したままある程度ペーパーをかけて薄くプラサフを吹いただけです。BB、ペダルもめんどくさいので取り外さずマスキングだけしてます。


前半分をアイボリーで塗装したところ。
なんか、かなり違う・・もっと濃い黄色のはずだったんですが、かなり薄い色になってしまいました。実はこの時点までクリームイエローとアイボリーの違いを理解してなかった・・。未だアイボリーとベージュとクリームイエローはどう違うんだかよくわかっていません。
ただ塗装自体はまずまずなので、もうこのまま続行。

といっても、


ゆず肌感は出ています。少し粘度が高かったのか?スプレーガンの距離を離し過ぎか?
ただムラがあったりするわけではないのでこれも後ほどペーパーをかければ気にならない範疇。
それ以外では厚塗りも液ダレも塗り残しも特になく仕上がり感は悪くない。この辺はさすがというか缶スプレーと大きく違うところ。



続けてマスキングを付け替えて後半分をシルバーで塗装。
塗料のノリがいいのか、細かいところでもムラも見られずなかなかいいかんじです。また指触乾燥までが適度に早く2度塗り3度塗りがテンポよくいける。


別段問題なく前後の塗装は終了。


今までやってた缶スプレーに比べてスプレーガンでの塗装は非常に塗りやすいです、腕の問題があるのですごく綺麗とはいかないですが、すごく楽なのは確か。仕上がりの満足度も違うし、耐久性の違いもわかる。素人こそスプレーガン使ったほうがいい。
3500円W-101は比較対象がなくよくわからないですが、今のところ特に問題なく使えてるよう。


ここでちょっと予定変更してヘッドチューブもシルバーにすることに。ラグのところで色が分かれるようにマスキングする。綺麗にマスキングするのはどうせ無理なので、少しはみ出るように塗装してあとで余分なところを削り落とす作戦。




結局あまりうまく削れなかったので後から手作業で境目だけ塗り直しました。



フォークはシルバー塗装。同じくラグのところで色を分けるようにした。こちらのラグ部分は塗装せず元々のメッキを利用したので削り落としも楽。


エアコンプレッサーについてですが、自転車フレームくらいの小さいものならこれで十分いけそうです。タンク17Lで一回の作業中2〜3回再起動してますが、再起動なくてもフレームならこのタンク一回分でなんとか間に合いそうです。低圧ガンにすればもっと余裕が出そうですね。


あとはクリア吹くだけとなりますが、その前にアイボリーが予定外に寂しいので差し色としてワンポイント入れることに。
とりあえず塗料を調達するためにここで中断です。


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2020年10月20日

エアコンプレッサー レギュレーター/エアフィルターはどう付けるか

TRUSCO(トラスコ) TP-3R21FGB-8


レギュレーター付きエアフィルターをエアコンプレッサーに取り付けてみました。
レギュレーターは空気圧を調節するもの。エアコンプレッサーに溜めた空気を好みの圧に減圧できるようになります。
エアフィルターは水分、ホコリを除去するもので、スプレーガン塗装のため。これを付けとかないと気温や湿度によって水を含んだ空気が出てくるようになります。

まず取り付け場所について、どこにつけるのがいいのか?
最初は最も収まりがいい方法、エアコンプレッサー出口にレギュレーターとフィルターを並べて直結する、という方向で考えてました。
しかしいろいろ調べるとどうもエアフィルターに関してはそれでは効率がよくないらしい。
コンプレッサーから少し離さないと効果が出ないと。

どういう理屈なんだかピンと来ないですが、おそらくコンプレッサーから出る圧縮空気は最初熱を帯びているので、それが冷えて結露が始まるのを待つ、ということなのかと。

離すといってもコンプレッサー出口の先はすぐに長さ10mのエアーホースに繋がってる状態です、かといってエアーホースの終りに付けたのでは今度はホース内部に結露が溜まっていくことになり、基本抜けることなくずっと溜まり続けることになります。

なので最もベストな方法はコンプレッサーに短いホースを繋いでフィルターとの距離を取り、なおかつ10mホースの手前に持ってくるようにするしかない。
コンプレッサー → 短いホース → フィルター → 長いホース → 工具(スプレーガンなど)
こんな感じで。

今回はこの方向で実行してみました。
まず必要なものはエアコンプレッサーとフィルターの間を繋げる短いホース。
これは手っ取り早く今あるホースをカットしました。


エアーホースは10mあるので1.5mくらいカット。100均の枝切り鋏はなんでも切れて便利。


これに新規のカプラをつけます。
ホースにどうやってカプラを付けるのかというと、ナットカプラというホース用のカプラが売ってます。カプラに専用ナットが付いたものです。

ナットカプラ、取り付けるホースの内径外径が指定されている



メーカーバラバラですが、手っ取り早く近くのホムセンで調達。モノがあればネットより安い。
左端のホースジョイントというものを見つけたので、今回はこれでエアフィルターとホースを直結してしまいます。先がカプラではなくネジが切られているものです。外せませんが一個で済むので対のカプラを買うより安上がり。


まずは短いホース。最初にナットをホースに通す。


そのあとジョイント部をホースにぐいぐい差し込む。


あとはレンチでナットを締め込むだけ、簡単。


長いホース側には通常のナットカプラを取り付け。


短いホースをエアフィルターに直付け、テーパーネジなのでシールテープを巻きます。


反対側にメスカプラを付けて、ホース付きエアフィルター完成。

古いハンガーを切って金具に取り付け。


近くのものに引っ掛けて使うことにします。


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2020年10月12日

自家塗装用のエアコンプレッサー選びについての話



素人にとってエアコンプレッサーの選択は結構難しいです。
そもそも情報が少なく、専門知識もある程度必要でとっつきにくい。

一般家庭でも手を出しやすい安価で小型化静音化したエアコンプレッサーが増えてますが、特殊な専門機材には変わりないし、さらに元々業務レベルのものをダウンサイズしてるので何をやるにもカツカツの性能しかなく、目的によっては使用に耐えないということになる。
そもそも100Vしかない日本の一般電源ではこういう道具が非力なのは否めません。(100V採用してるのは日本と北朝鮮くらいと揶揄されるほど低い)

また低価格化に確実に貢献してる中国製も精密機械と相性がいいわけはなく、粗悪品も多いようで安く買うならその辺のリスク許容もいります。

ということで塗装用にエアコンプレッサーを検討した時に色々わかってきたことを、以下とりとめなく書いてみます。
なにぶん素人なので間違ってることもあると思いますがご了承ください。


1:エアコンプレッサーってどういうものか


まず基本的なことから。
エアコンプレッサーは大まかにコンプレッサー本体とエアタンクで構成されてます。

画像はハイガーのエアコンプレッサー
タンクの上に乗っかっている赤い枠内がコンプレッサー本体、大抵はこの構成。
この二つはエアホースで繋がれてるだけです。
コンプレッサーで圧縮された空気を一旦エアタンクに貯め込み、そこから各種ツールに圧縮空気を送って利用します。

一般的なコンプレッサーはレシプロ式というピストンで空気圧縮するタイプ。
内部はこんな感じ。
アネスト岩田ーレシプロコンプレッサの原理より
エンジン内部のような感じですが、ピストンを押し上げると空気が圧縮され、タンクへ送り込む構造です。
上のハイガーコンプレッサーの画像では頭が二つあるのがわかると思いますが、これはこのピストンが二つ付いており言わば2気筒にすることで馬力を上げています。



2:エアコンプレッサーの種類


大雑把にエアコンプレッサーと呼ばれてる機種を見てみます。


1m前後あるボックス型の大型エアコンプレッサー。
かなり静からしい。
20万くらいから。



タンクマウント型のエアコンプレッサー。
車のメンテなどに使えるポピュラータイプ。
騒音との戦い。
2万円くらいから。



エアブラシ専用エアコンプレッサー。
大きさは30cm前後と小さい
音も静音
周辺ツールもろもろ込みで1万円台と激安。
ただし通常の接続口規格1/4インチなのが1/8という別規格になり、性能も随分下がる。
完全にエアブラシ専用の小型コンプレッサー。

自分は最初この違いすら分からず、塗装ならこれでいいのかと思ってました。そもそもスプレーガンとエアブラシがどう違うのかも分からない。こういうのは常識なのか簡単に説明してくれるサイトも見当たらない。
結論としてはこれは別物と考えたほうがいいもの、同じ名前なだけでエアコンプレッサーも全く違うものでした。
スプレーガンとエアブラシは構造は似てるけど、道具としての目的はかなり違う。エアブラシはペンで細い線を描くようなもの、スプレーガンは刷毛でペンキを塗るようなもので塗装範囲には大きな差がある。必要空気圧、空気量も全く違うのでエアコンプレッサーの能力にもかなりの開きがあります。


大きさ別にエアコンプレッサーを分けてみましたが、今回検討するのは真ん中のタンクマウント型。この中にも色々と細かい仕様があり、ぶち当たって悩むことになるのでその辺もまとめてみました。

電源
まずあまり性能の高いものを求めていくと100ボルトでなく200ボルト電源が必要な機種になってきます。一般的な使用はできなくなるのでここが選択の限界になります。

オイル式タイプ・オイルフリータイプ
オイル式は定期的に給油が必要なタイプでオイルフリーはメンテナンス不要なタイプ、ただ若干高くなる。
どちらがいいというわけではないが、オイル式は空気にオイルが混じりやすいそうで塗装目的の場合はオイルフリーの一択。

静音タイプ・爆音タイプ
エアコンプレッサーというとすごい騒音をイメージしたりしますが、最近の静音タイプのコンプレッサーはほんとに静か。静音モードなら室内で使っても問題ないレベル。体感的には掃除機かエアコンの室外機くらいの音。
ただそのぶん無理をしているのは明白で、爆音タイプの方が通常安くてパワーもある。
どちらを選ぶかはその人それぞれの使用環境しだい。

激安の中国製・高い日本製
例に漏れずこのジャンルでも激安の中国製が多く出回ってる。アマゾンなどの売れ筋はほぼ中国製が占めている。
ただエアコンプレッサーは結構精密さが必要な機械なので変なことで悩まないよう周辺パーツも含め極力評判のいい実績あるメーカーを選んだほういいと思う。
購入したハイガーも製造は中国みたいですけどね、メーカーはサポートもしっかりしているようで評判は上々なので。



3:エアコンプレッサーの性能を測る


エアコンプレッサーの性能という場合、必要な圧力の空気をどれだけ長く維持し供給し続けるかの能力、ということになります。
今回の目的であるスプレーガンだと、
必要空気圧は0.3Mpaくらい、
使用空気量はスプレーガンによりピンキリですが1分間に50から250Lあたり、
ということは、圧力0.3Mpaの空気を1分間50〜250Lのペースでいつまで出し続けられるか、になります。

これにはコンプレッサー本体の能力に加えタンクの大きにも依存してきます。タンクが大きいほど空気量が長持ちするので、コンプレッサーの供給が追いつかなくてもあるいは停止した状態でもしばらくは快適に使えます。逆にタンクが小さくてもコンプレッサー本体の供給能力が高いなら空気供給が追いついて使用を続けられます。


こちらはその理屈に基づいたタンクレスのタイプ。コンプレッサー能力以内の作業であれば連続使用できます。ただ使用中はずっとモーターが回りっぱなしになりますが。

コンプレッサーの能力が高ければタンクは要らないことになりますが、当然能力には限界というものがあります。
しかしタンク容量には特に限界はありません、そのため後付けでタンクを増設して空気量を増やすのが手っ取り早いという話になる。置き場所との兼ね合いという別の問題はでてきますが。


こんな風な増設用タンクがでています。

エアコンプレッサー自体ではないですが、必需品であるエアホースの選択によっても性能が変わります。
接続口の内径は1/4インチ(6.35mm)なのでエアホースの内径もそれに近いものが多いようですが、内径10mmとか大きいものに変えることによって圧が増大し(ホース経が10mmでも出口は6.35mmのままなのでなんとなくイメージできますが)瞬間的なパワーが増すようです。インパクトレンチなんかには効果絶大だそうです。

4:エアコンプレッサーのスペック数値に関して


とりあえず重要なのは⑴最大空気圧と⑵吐出空気量あたりの数字。
最大空気圧は文字通りマックスの空気圧の数値で、そのコンプレッサーのだいたいのパワーがわかります。通常Mpa、あるいはkgf/c㎡という単位で表示されてます。kgf/c㎡表示の時はネットに換算表などがあります(ざっくり10分の1くらいですが)。
吐出空気量は1分あたり何リットルの圧縮空気を作り出せるかの数値で、L/minで表示されてます。吐出量の問題は、空気圧がいくつの時点かで数値が変わってしまうので普通「〜Mpa時」や「最大圧力時」など一定の圧力の時の数値を表示するのですが、それが表示されてない製品がままあります。そういう数値は参考にならないので気をつけたほうがいいです。

電動機出力(モーター出力)というのは馬力を表すのでこれも参考にしやすいです。0.75kwで1馬力(1HP)です。


このコンプレッサーのスペックを使用するツールの仕様に照らして、それに見合うかどうか確認してみます。

W-101-101Gスプレーガンの場合
口径1.0mm
吹き付け空気圧力 0.24Mpa
空気使用量 75L/min

スプレーガンも様々で、特に空気使用量はものによって大きく変わります。それによってコンプレッサーの大きさも変わってきてしまうのですが、低圧低空気量のスプレーガンだけを使う前提にしてなるべく小型のコンプレッサーを選びました。


そしてこの表が購入したハイガーのエアコンプレッサーの吐出量。タンクは17L。
スプレーガンの必要空気圧が0.24Mpaなのでそのレベルだとだいたい100L/minくらいの空気量は供給できる。空気使用量は75L/minなのでこれならほぼ途切れず使えるんじゃないかなと。(あくまで計算上)
これに17Lの小さいタンクが担保として付くので、まあ自分の使い方であれば十分かなと思います。
ただ空気使用量の大きいスプレーガンを使いたいとなった時はタンクの増設など考えないといけません。



自分の検討基準を色々書いてみましたが、やっぱりややこしいですね。
しばらく使わないと忘れてしまいそうです。


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