2020年10月20日

エアコンプレッサー レギュレーター/エアフィルターはどう付けるか

TRUSCO(トラスコ) TP-3R21FGB-8


レギュレーター付きエアフィルターをエアコンプレッサーに取り付けてみました。
レギュレーターは空気圧を調節するもの。エアコンプレッサーに溜めた空気を好みの圧に減圧できるようになります。
エアフィルターは水分、ホコリを除去するもので、スプレーガン塗装のため。これを付けとかないと気温や湿度によって水を含んだ空気が出てくるようになります。

まず取り付け場所について、どこにつけるのがいいのか?
最初は最も収まりがいい方法、エアコンプレッサー出口にレギュレーターとフィルターを並べて直結する、という方向で考えてました。
しかしいろいろ調べるとどうもエアフィルターに関してはそれでは効率がよくないらしい。
コンプレッサーから少し離さないと効果が出ないと。

どういう理屈なんだかピンと来ないですが、おそらくコンプレッサーから出る圧縮空気は最初熱を帯びているので、それが冷えて結露が始まるのを待つ、ということなのかと。

離すといってもコンプレッサー出口の先はすぐに長さ10mのエアーホースに繋がってる状態です、かといってエアーホースの終りに付けたのでは今度はホース内部に結露が溜まっていくことになり、基本抜けることなくずっと溜まり続けることになります。

なので最もベストな方法はコンプレッサーに短いホースを繋いでフィルターとの距離を取り、なおかつ10mホースの手前に持ってくるようにするしかない。
コンプレッサー → 短いホース → フィルター → 長いホース → 工具(スプレーガンなど)
こんな感じで。

今回はこの方向で実行してみました。
まず必要なものはエアコンプレッサーとフィルターの間を繋げる短いホース。
これは手っ取り早く今あるホースをカットしました。


エアーホースは10mあるので1.5mくらいカット。100均の枝切り鋏はなんでも切れて便利。


これに新規のカプラをつけます。
ホースにどうやってカプラを付けるのかというと、ナットカプラというホース用のカプラが売ってます。カプラに専用ナットが付いたものです。

ナットカプラ、取り付けるホースの内径外径が指定されている



メーカーバラバラですが、手っ取り早く近くのホムセンで調達。モノがあればネットより安い。
左端のホースジョイントというものを見つけたので、今回はこれでエアフィルターとホースを直結してしまいます。先がカプラではなくネジが切られているものです。外せませんが一個で済むので対のカプラを買うより安上がり。


まずは短いホース。最初にナットをホースに通す。


そのあとジョイント部をホースにぐいぐい差し込む。


あとはレンチでナットを締め込むだけ、簡単。


長いホース側には通常のナットカプラを取り付け。


短いホースをエアフィルターに直付け、テーパーネジなのでシールテープを巻きます。


反対側にメスカプラを付けて、ホース付きエアフィルター完成。

古いハンガーを切って金具に取り付け。


近くのものに引っ掛けて使うことにします。


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2020年10月12日

自家塗装用のエアコンプレッサー選びについての話



素人にとってエアコンプレッサーの選択は結構難しいです。
そもそも情報が少なく、専門知識もある程度必要でとっつきにくい。

一般家庭でも手を出しやすい安価で小型化静音化したエアコンプレッサーが増えてますが、特殊な専門機材には変わりないし、さらに元々業務レベルのものをダウンサイズしてるので何をやるにもカツカツの性能しかなく、目的によっては使用に耐えないということになる。
そもそも100Vしかない日本の一般電源ではこういう道具が非力なのは否めません。(100V採用してるのは日本と北朝鮮くらいと揶揄されるほど低い)

また低価格化に確実に貢献してる中国製も精密機械と相性がいいわけはなく、粗悪品も多いようで安く買うならその辺のリスク許容もいります。

ということで塗装用にエアコンプレッサーを検討した時に色々わかってきたことを、以下とりとめなく書いてみます。
なにぶん素人なので間違ってることもあると思いますがご了承ください。


1:エアコンプレッサーってどういうものか


まず基本的なことから。
エアコンプレッサーは大まかにコンプレッサー本体とエアタンクで構成されてます。

画像はハイガーのエアコンプレッサー
タンクの上に乗っかっている赤い枠内がコンプレッサー本体、大抵はこの構成。
この二つはエアホースで繋がれてるだけです。
コンプレッサーで圧縮された空気を一旦エアタンクに貯め込み、そこから各種ツールに圧縮空気を送って利用します。

一般的なコンプレッサーはレシプロ式というピストンで空気圧縮するタイプ。
内部はこんな感じ。
アネスト岩田ーレシプロコンプレッサの原理より
エンジン内部のような感じですが、ピストンを押し上げると空気が圧縮され、タンクへ送り込む構造です。
上のハイガーコンプレッサーの画像では頭が二つあるのがわかると思いますが、これはこのピストンが二つ付いており言わば2気筒にすることで馬力を上げています。



2:エアコンプレッサーの種類


大雑把にエアコンプレッサーと呼ばれてる機種を見てみます。


1m前後あるボックス型の大型エアコンプレッサー。
かなり静からしい。
20万くらいから。



タンクマウント型のエアコンプレッサー。
車のメンテなどに使えるポピュラータイプ。
騒音との戦い。
2万円くらいから。



エアブラシ専用エアコンプレッサー。
大きさは30cm前後と小さい
音も静音
周辺ツールもろもろ込みで1万円台と激安。
ただし通常の接続口規格1/4インチなのが1/8という別規格になり、性能も随分下がる。
完全にエアブラシ専用の小型コンプレッサー。

自分は最初この違いすら分からず、塗装ならこれでいいのかと思ってました。そもそもスプレーガンとエアブラシがどう違うのかも分からない。こういうのは常識なのか簡単に説明してくれるサイトも見当たらない。
結論としてはこれは別物と考えたほうがいいもの、同じ名前なだけでエアコンプレッサーも全く違うものでした。
スプレーガンとエアブラシは構造は似てるけど、道具としての目的はかなり違う。エアブラシはペンで細い線を描くようなもの、スプレーガンは刷毛でペンキを塗るようなもので塗装範囲には大きな差がある。必要空気圧、空気量も全く違うのでエアコンプレッサーの能力にもかなりの開きがあります。


大きさ別にエアコンプレッサーを分けてみましたが、今回検討するのは真ん中のタンクマウント型。この中にも色々と細かい仕様があり、ぶち当たって悩むことになるのでその辺もまとめてみました。

電源
まずあまり性能の高いものを求めていくと100ボルトでなく200ボルト電源が必要な機種になってきます。一般的な使用はできなくなるのでここが選択の限界になります。

オイル式タイプ・オイルフリータイプ
オイル式は定期的に給油が必要なタイプでオイルフリーはメンテナンス不要なタイプ、ただ若干高くなる。
どちらがいいというわけではないが、オイル式は空気にオイルが混じりやすいそうで塗装目的の場合はオイルフリーの一択。

静音タイプ・爆音タイプ
エアコンプレッサーというとすごい騒音をイメージしたりしますが、最近の静音タイプのコンプレッサーはほんとに静か。静音モードなら室内で使っても問題ないレベル。体感的には掃除機かエアコンの室外機くらいの音。
ただそのぶん無理をしているのは明白で、爆音タイプの方が通常安くてパワーもある。
どちらを選ぶかはその人それぞれの使用環境しだい。

激安の中国製・高い日本製
例に漏れずこのジャンルでも激安の中国製が多く出回ってる。アマゾンなどの売れ筋はほぼ中国製が占めている。
ただエアコンプレッサーは結構精密さが必要な機械なので変なことで悩まないよう周辺パーツも含め極力評判のいい実績あるメーカーを選んだほういいと思う。
購入したハイガーも製造は中国みたいですけどね、メーカーはサポートもしっかりしているようで評判は上々なので。



3:エアコンプレッサーの性能を測る


エアコンプレッサーの性能という場合、必要な圧力の空気をどれだけ長く維持し供給し続けるかの能力、ということになります。
今回の目的であるスプレーガンだと、
必要空気圧は0.3Mpaくらい、
使用空気量はスプレーガンによりピンキリですが1分間に50から250Lあたり、
ということは、圧力0.3Mpaの空気を1分間50〜250Lのペースでいつまで出し続けられるか、になります。

これにはコンプレッサー本体の能力に加えタンクの大きにも依存してきます。タンクが大きいほど空気量が長持ちするので、コンプレッサーの供給が追いつかなくてもあるいは停止した状態でもしばらくは快適に使えます。逆にタンクが小さくてもコンプレッサー本体の供給能力が高いなら空気供給が追いついて使用を続けられます。


こちらはその理屈に基づいたタンクレスのタイプ。コンプレッサー能力以内の作業であれば連続使用できます。ただ使用中はずっとモーターが回りっぱなしになりますが。

コンプレッサーの能力が高ければタンクは要らないことになりますが、当然能力には限界というものがあります。
しかしタンク容量には特に限界はありません、そのため後付けでタンクを増設して空気量を増やすのが手っ取り早いという話になる。置き場所との兼ね合いという別の問題はでてきますが。


こんな風な増設用タンクがでています。

エアコンプレッサー自体ではないですが、必需品であるエアホースの選択によっても性能が変わります。
接続口の内径は1/4インチ(6.35mm)なのでエアホースの内径もそれに近いものが多いようですが、内径10mmとか大きいものに変えることによって圧が増大し(ホース経が10mmでも出口は6.35mmのままなのでなんとなくイメージできますが)瞬間的なパワーが増すようです。インパクトレンチなんかには効果絶大だそうです。

4:エアコンプレッサーのスペック数値に関して


とりあえず重要なのは⑴最大空気圧と⑵吐出空気量あたりの数字。
最大空気圧は文字通りマックスの空気圧の数値で、そのコンプレッサーのだいたいのパワーがわかります。通常Mpa、あるいはkgf/c㎡という単位で表示されてます。kgf/c㎡表示の時はネットに換算表などがあります(ざっくり10分の1くらいですが)。
吐出空気量は1分あたり何リットルの圧縮空気を作り出せるかの数値で、L/minで表示されてます。吐出量の問題は、空気圧がいくつの時点かで数値が変わってしまうので普通「〜Mpa時」や「最大圧力時」など一定の圧力の時の数値を表示するのですが、それが表示されてない製品がままあります。そういう数値は参考にならないので気をつけたほうがいいです。

電動機出力(モーター出力)というのは馬力を表すのでこれも参考にしやすいです。0.75kwで1馬力(1HP)です。


このコンプレッサーのスペックを使用するツールの仕様に照らして、それに見合うかどうか確認してみます。

W-101-101Gスプレーガンの場合
口径1.0mm
吹き付け空気圧力 0.24Mpa
空気使用量 75L/min

スプレーガンも様々で、特に空気使用量はものによって大きく変わります。それによってコンプレッサーの大きさも変わってきてしまうのですが、低圧低空気量のスプレーガンだけを使う前提にしてなるべく小型のコンプレッサーを選びました。


そしてこの表が購入したハイガーのエアコンプレッサーの吐出量。タンクは17L。
スプレーガンの必要空気圧が0.24Mpaなのでそのレベルだとだいたい100L/minくらいの空気量は供給できる。空気使用量は75L/minなのでこれならほぼ途切れず使えるんじゃないかなと。(あくまで計算上)
これに17Lの小さいタンクが担保として付くので、まあ自分の使い方であれば十分かなと思います。
ただ空気使用量の大きいスプレーガンを使いたいとなった時はタンクの増設など考えないといけません。



自分の検討基準を色々書いてみましたが、やっぱりややこしいですね。
しばらく使わないと忘れてしまいそうです。


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2020年10月4日

エアコンプレッサーでロードバイクの空気入れを試した話

 


ちょっと前にエアコンプレッサーを購入しました。主な用途は塗装に使うため。
以前、缶スプレーでロードバイクを塗装して労力の割りに満足いくものにならなかったので、色々考えた挙句に購入。

エアコンプレッサー選びも全くの無知な状態からだったのでなんだかんだ時間かかりました(これも後でまとめて書こうと思う)、なんとか選んだのはハイガー産業の圧力0.9Mpa、17Lタンク付エアコンプレッサー。ぎりぎりスプレーガンでの塗装ができそうかなと思えるものを選んだつもり。
エアコンプレッサーとしては比較的小さいですが、それでも縦横50cmほどの大きさ、結構な存在感です。

で、塗装はまだ先になりそうなので手始めにロードバイクの空気入れに使ってみることにした。チューブレスタイヤではコンプレッサーを使うことがあるようですが、普通のクリンチャーで使ってるのはあまり聞きません。贅沢な使い方です。

ちなみに今使ってるのはこれ、よくあるフロアポンプです。


仏式はアダプターを噛ませるタイプで、出かけるたびにいちいち取り付けるのが結構面倒。





こちらがエアコンプレッサーで使うSK11の空気入れプラグ、エアチャックという。仏英米、三種類のバルブがアダプタなしで使えるものです。
仏式は自転車全体の数%しかないそうで車やバイクも米式になるので対応品も数少ないです。またコンプレッサーは割と精密さが必要な機械なので中国製の安価なものは買いにくい(微妙な製品が多々あるようです)。こちらは国産ですがアマゾンで1833円。カプラ付きを選択。

他に最低限必要なものとしてエアホースとコンプレッサー側のソケット(カプラ)も揃える。




カプラはオスメスになっていて、普通はねじ込み式になっている接続部に取り付けることでそれぞれのパーツがワンタッチで取り外しできます。サイズは1/4インチという規格で全て統一されてます。
これでコンプレッサーとエアチャックをつなげます。


で、いざ取り付け。
まずエアコンプレッサー側のネジ部分にシールテープという専用テープを巻く。
エアコンプレッサーのネジはテーパーねじという気密性が高い特殊なもので、テーパーねじにシールテープはセットです。
テープはコンプレッサーの付属品、このテープでわずかな空気漏れも遮断する。

シールテープ。
裏表はなく、ノリはついてない。よく伸びる。


少し引っ張りながら2、3周ネジの溝に巻きつける。
ちゃんと張り付いてくれる。


その上からソケットをねじ込む。スパナでがっちり。
テーパーねじはネジ山が末広がりになっていて締め込んでも最後まで入らない。
ちなみにエアチャックやスプレーガンは平行ネジが多いので
シールテープではなくガスケット(パッキン)を噛ませる仕様。


あとはエアホースの先を差し込むだけ。


反対側にエアチャックを差し込む。

エアコンプレッサーの圧力を0.7mpa (=700kpa)まで下げ、いざ実験。
タイヤのバルブに押し込むだけで空気が入るようになってますが、なぜかうまく入らない。

こんな感じで押し込むと空気が出る。
しかしなぜかチューブに空気は入らずダダ漏れ。

変な話ですがバルブコア(バルブの先にあるネジ)を目一杯開けてしまうと空気がチューブに通らないようです。中途半端に開けるとうまくいく。

バルブコアを全開にしないで中途半端なところで止める。

よくわからないですが、全開にしてしまうとエアチャック側の弁とうまく噛み合わないのかもしれません。

とにかくこの状態で押し込むと、バシュッという音とともに一瞬で空気が入りました。
文字通り一瞬、これは気持ちいい笑
もう一度押し込んで見たところそれ以上空気は入りません。当たり前ですがエアタンク内の圧力とタイヤチューブの圧力が拮抗したところで止まるようです。

十分空気は入るようなのでとりあえず成功ですが、これでは正確な空気圧がわからないのでレギュレータをつける必要がありそうです。




こういうやつ。目盛りを見て空気圧の調整ができます。これは塗装用のものですが空気入れでも使えそう。
塗装にもあると便利なのでいずれ試してみたいと思います。


塗装のスプレーガンについてですが、これもまともに買うと結構高価なものなので色々と迷ってましたが、またaliexpressから微妙なものを購入してしまいました。

W-101


W-101日本製とあります。W-101はアネスト岩田のベストセラースプレーガンの型番です。少し前にモデルチェンジされて今は販売終了なのですが、それと思しき製品がaliexpressで売られてます。しかも結構な人気商品になってる。ひょっとして残った在庫が流れてる?
値段は3500円くらい、普通に買えば4倍くらいする製品なのでこれは試して損はないかなと思わずポチリ。



と言っても実際のW-101に触ったこともないので本物かどうか見分けるすべもありません(笑)レバーが妙にぐらついてて怪しいです。
こちらも後ほど試して見たいと思います。


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2020年9月7日

シルバーホイールの手組み完成


シルバーホイールの手組み後編。
とりあえず全ての作業を無事に終え、完成までこぎつけました。
以下、各工程の感想など。


〜仮組み〜
まずハブとリムをスポークで繋げていく作業。
上画像の前輪ラジアル組は間違えようがないほど簡単、問題は後輪。



こちらが後輪、ヨンロク組み。
ヨンロク組はいろんなところに出ていて手組みではお馴染みですが、ギア側4本組、反対側が6本組という変則組みで左右のテンション差を少なくするための割と手軽な方法ということです。
4本組、6本組などタンジェントの組み方はネットや別の自転車をじっくり見ながら作業。
組み方自体は大きな問題もなかったですがスポークをクロスさせるタンジェントの場合、端から順に繋いでいくと最後の方でスポークがリムに届かなくなる症状が出ます。
これをうまくやるにはクロスする二本のスポークをひと組みと考えて一本目を先に全部つなぎ(一つ飛ばしということ)、一周したらその後二本目を繋いでいく、という感じでやるとうまくいく。

ちなみにリムの中にはバリやつなぎ目の接着剤などが結構残ってるので、ライトで中を照らしながらほじくり出しました。結構ボロボロ出ます、これだけで数グラムは変わりそう。


〜振れ取り〜
スポークを全部繋いだあとはニップルを締め込んで振れ取り、センター出しをします。
こちらもYouTubeなんかで勉強してから実行。根気強くやれば素人でもかなりのとこまで詰められます。
これも前輪はほぼ問題ないが、後輪は左右のテンションの違いに辟易する。
ギア側のスポークを太くして左右テンションを変え、ヨンロク組みで組んでみたが、それでもまるで片側のスポークだけでホイールを維持しているかんじ。
比率は感覚的にギア側が10なら反ギア側は6くらい。それまでスポークテンションなど気にしたことなかったが、持っている他のホイールも測ってみるとやはりだいたいその程度。
振れ取りよりもテンションのバランスに時間がかかった。
とりあえずどれくらいのテンション差であればセンターが出るか、感じを掴んでから振れ取りした方がいい。

途中、ギア側の強すぎるテンションのためニップルを舐めてしまう。おかげで1週間ニップル待ちで作業できず。ニップルは初めから余分に用意しとく方が吉。

ヨンロク組のテンション差是正効果については、そもそも無茶なことを気持ち程度緩和するというかんじ。
11個のスプロケを片側につければ当然ホイールの中心はものすごくスプロケ側に寄ってしまう。手組みでリムをこの中心に持ってくるには、ギア側のスポークテンションを思いっきり強くして反対側のテンションを思いっきり弱くするしかない。完組にはそれを是正するオフセットリムなんかがあるが手組みでの選択肢は少ない。
手組みホイールが急速になくなり完組みばかりになっていくのはわかる気がする。11速フリーをオフセットもないリムで組むなんてもはや構造的に無茶なレベルに達してるんじゃないかと思える。
というか、オフセットなども含めこういう無理やりな構造のまま進化していくのって果たしてどうなんだろうと思う。

〜センターゲージについて〜
センターゲージは自作してる人も多く自力でなんとか出来ないかと考えてましたが、ホイールひとつくらいなら実は作る必要もないんじゃないかと気付く。



こういう感じで同じ高さの台を二つ並べて、真ん中に雲台を外した小さい三脚を置く。雲台は大抵ネジ一本で固定されてるのでクルクル回して外すと上を向いたネジが出てくる。





左右の台の間にホイールを乗せ、三脚を引き上げて三脚先端のネジがハブのロックナットに触れるところで固定、そのままホイールをひっくり返せばセンターのズレがわかります。
いろんな代用品で似たようなことはできそう。





最後にリムテープはシマノ、ひとつ16g。テープというよりうすいプラスチックの輪。


タイヤ装着のように無理やりはめる。

とこんな感じでだいたい完了。
結局のところ出来はともかく手組み自体はそれほど難しいわけではなく、肥大化した今のスプロケが無駄に難易度を上げているといったかんじ。手組みホイールは安く好みのホイールが作れ愛着も格別のものになるので、減少していくのはなんとも勿体無いと思う。

NOVATEC A171SB

NOVATEC F172SB

トータル1570gくらいの重たいホイールになったが剛性は高そう。




あとは実際に乗って馴らしてから再調整しようと思う。



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2020年8月18日

シルバーホイールの手組み


 



クロモリがあるなら銀輪を付けたいと思いつつ2年経ってしまいましたが、ふと気づくと最近はkinlinのリムすらも黒のみしか見なくなり、手に入るレベルのシルバーリムやシルバーホイールはますます減っている気がします。
めぼしいところではTNIのAL22(これも元はkinlinですが)、H PLUS SON、マビックなどですけど、よく見るとシルバーで選択できるのは28H以上とかホール数に制限がある。マビックに至っては32H以上。
ひょっとして24H以下は一つも選択肢がないのでは?となんだか危機的な気分になりましたが、見つけました。リムハイトが高くなりますが同じくTNIのAL300。
これまで手組みはやったことないものの、今やらないとできなくなりそうな雰囲気に思わず押さえてしまいました(笑)


こちらTNI AL300 (kinlin XR300)  20h/24h
現状手に入る唯一の20h/24hシルバーリムかも。
リムハイト30mmあるので軽量化は望めませんが剛性が高くわりと評判のいいリム。リムハイト30mmのシルバーポリッシュは逆に存在感あっていい。

2本(前20h、後24h)で10700円。


シルバーハブも色々探してみたが、こちらもほとんど選択の余地がない状態。TRADIZIONE(トラディツィオーネ) が定番というかこれくらいしかないのだが、どうせOEMなら大元の方ということでNOVATECを探す。

NOVATEC A171SB /F172SB。
aliexpressで前後ペア7000円。気長に待って3週間で到着。




重量はあるのでこの時点で軽量化は諦める。
TRADIZIONE(トラディツィオーネ) ZEROならかなり軽量になるが価格が倍以上になる。それに何より色気がない。大元のNOVATEC A291SB/F482SBにはシルバーは見当たらなかった。
ロゴはただのシールかと思ってたが上からコーティングがされて剥がれない。

リアハブF172SB 24H。



今回はスポーク本数も少なく手組みも初めてなので星のプレーンスポークで。
リアのギア側だけ14番(2mm)で他は15番(1.8mm)。
なぜかスポークだけはシルバーの選択肢が大抵あって不思議。
ニップルはDTアルミ。
リムテープはシマノ。
これらまとめてPAXで購入、合計3036円。

しめて合計20736円のホイールとなります。



〜スポーク長計算について〜
手組みホイールを初めてやって障壁と感じる工程は、
タンジェント組みがちゃんとできるか、
振れ取りがちゃんとできるか、
そしてこのスポーク長計算が正しく出せるか、の3つだと思う。
結論から言うと手組みで一番面倒だったのがこれ。
後の二つはネットの先人達の解説をよく見ればなんだかんだ出来てしまう。たとえ失敗してもやり直しがきく。

スポーク長計算は現物がないのに机上の計算だけでサイズを出さなきゃいけないのが厄介、間違ってても実際に組んでみるまで間違えたことに気づかない。
各数値は大抵ネットにも出てるが、間違ってる時もあれば解釈の違いで合わない時もあってあまり鵜呑みにできない。現実問題としてリムとハブを先に用意して実物のサイズを測ってみないと信頼できるスポーク計算はできない。

計算といっても三角関数を用いた計算(そんなもの覚えてない)なのでネットの計算サイトを利用する。数カ所のサイトで計算して数値が正しいか照合する。
参考までに今回出した数値はこちら。
<TNI AL300 リム> 
ERD 577mm

<ノバティック A171SB /F172SB ハブ>
PCD フロント38mm/リア49mm 
OLD フロント100/リア130mm 
FTF(フランジ間距離) フロント68.5mm/リア53.5mm
リアハブオフセット 9.9mm
ロックナット-フランジ間距離 フロント 15.7mm リア左28mm & 右48.5mm

今回割り出したスポーク長
フロント/ラジアル組
270mm x 20本
リア/ヨンロク組
右276mm x 12本、左290mm x 12本


参考にしたサイト
ノバティックパーツガイド
ノバティック各年代のカタログ


〜手組みホイールの道具〜
道具は最小限で揃えた。
テンションメーターとDT用のスポークレンチ、あと振れ取り台。
センターゲージは何かで代用しようと思う。



中華製?のテンションメーターとゴリックスの振れ取り台、スポークレンチはパークツール。
定番のミノウラやパークツールなんかで全部揃えるとホイール代を超えてしまうが(笑)評判もそれほどでもないし、個人で使うには無駄だと思う。
今回のものでも十分しっかりしてるし特にゴリックスの振れ取り台は思ったより安定感があり折りたたむとコンパクトになるので便利。テンションメーターも構造自体は単純で値段ほどの差が出るとは思えない。

後半へ続く


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